Quantcast
Channel: <うなぎ>日本養殖新聞・blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1046

「南米魚粉相場、連続値下がり」 〜焦点は飼料価格値下げのタイミング〜

$
0
0

「今秋の配合飼料再値上げの可能性は低い?」
急激な高騰が続いた南米魚粉だが、ここへ来て相場は値下がりが続いている。ただ、今夏までは非常にタイトな状況が続くことが予想され、依然として予断を許さないことには変わりはない。魚粉の現況と気になる今後の動向について、全国内水面養殖振興協会の小堀彰彦会長の考察を紹介したい。

3月10日に気象庁が発表したエルニーニョ監視速報は、「今後、平常の状態が続く可能性もあるが、夏までに再び発生する可能性の方がより高い」との見解を示している。南米西海岸の漁業に深刻な影響を及ぼすエルニーニョ現象の懸念はまだ完全に払拭されておらず、今後も悪い状況を想定しなければならないだろう。

チリ中南部第5州から第9州にかけての地域でのイワシ類の漁は3月25日まで禁漁だったため、今期の漁獲枠は32.3万tと、昨年より24.5万tも縮小。魚粉に換算すると5.4万tに相当する。一方、チリ北部は3月9日に漁が解禁された。未成魚割合は減少し、比較的順調なスタートが切れたようだが、魚油の歩留りは悪いという。

ただ、カラフトシシャモが記録的な豊漁となっているアイスランドから魚粉のオファーがあったことや、チリではサケ養殖用の飼料の原料としてスカンジナビアから魚粉を輸入したとの噂が出たことなどが原因となって、ペルー・チリの魚粉相場は直近三週間は下落を続けている。ペルー魚粉の次期シーズン価格は2,100$/t以下になるとの観測だ。

また、ペルー南部の漁は3月26日から解禁され、漁獲枠は37万5,000t、初週の水揚げは6,500tだった。北中部漁に関しては4月9日に解禁することを発表しているが、具体的な漁獲枠は示されていない。当初は、ペルー北中部の資源調査は2月末から40日間行うとされており、実際の漁解禁は5月になると予想されていた。

3月26〜27日には上海JCIntelligence㈱が主催する魚粉・魚油フォーラム「第10回JCI春季大会」が開催されたが、開催前に中国とペルーの間で、次期漁でのSP魚粉のスタート価格を3〜3.5万tの範囲で2,000〜2,050$/tとすることで合意していた。

また、ペルーは漁獲量の減少や禁漁措置から魚粉価格を2,420$/tまでつり上げたものの、実際の取引は少なく、国際市場はこの価格についてこなかった。こうしたことから、配合飼料値上げの根拠となる「魚粉価格10万円/tの値上り分の転嫁」は完全に根拠を失ったといってよいのではないか。今後のペルー北中部の漁獲実績にもより、今夏までは非常にタイトな状況が続くことは間違いないと思うが、今秋の配合飼料の再値上げの可能性は極めて低いと考えている。

もちろん為替動向にもよるが、今後の焦点はむしろ、配合飼料価格がいつ値下げになるかということではないかとみている。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1046

Latest Images

Trending Articles



Latest Images

<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>