政府は14日、2015年度の予算案のうち、水産庁のウナギ種苗大量生産システムの実証事業費について、前年度より6,000万円上乗せの約3億1,000万円とすることを閣議決定した。
ウナギをめぐっては昨年6月、IUCN(国際自然保護連合)がニホンウナギを絶滅危惧種に指定したことで輸出入が規制される可能性も高まっており、ウナギ種苗の大量生産を本格化する声が挙がっていたことから、政府は今回、ウナギの完全養殖のより一層の加速化を目指し予算の増額を決めた。
主な事業内容はウナギ種苗の大量生産施設建設のための総合検討や、自動飼料供給機器などの給餌システムの改良および実証試験などで、事業実施期間は平成26年度から28年度まで。事業の委託先については今後、独立行政法人 水産総合研究センターや民間企業などを含めて公募し、その中から決定することにしている。