いよいよ値上げが始まった。今週はじめ、愛知三河一色、大隅地区養まん漁協がオールサイズ100円/kg、値上げしたのを皮切りに、中国、台湾でも来週から100〜300円/kgの大幅値上げとなる。
関係者はシラス価格高、活鰻不足などを要因に「新仔が出てくるまでは断続的な値上げが続くのではないか」と見通す。
一方、肝心のシラスウナギ漁はこれまで日本だけがまずまずの水準を保っていたものの、台湾、中国ではシーズン当初から不漁が続いていたことで、このままのペースで進めば東アジア4カ国・地域(日本、台湾、中国、韓国)の総池入れ量は史上2番目の悪さとなる見込みだ。
今後、相場上昇をはじめ、資源問題が再び大きくクローズアップすると見られ、混乱不可避の様相だけに早め早めの対応が必要となってきそう。
<日本養殖新聞FAXサービス 第912号より>