藤井 悠(はるか)さん(29歳)
「エリオロカンダイタリアーナ」レセプション
飲食セーフティーネットワーク代表
▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
ーやはり土用の丑の日には食べたいなと思います。こうした昔の風習はきちんと未来へ残して行くべきだと思いますので、なぜ食べる風習が生まれたのかという歴史と一緒に文化を後世に伝えて行きたいですよね。
▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
ー種が絶えてしまうというのは私達が考えるより遥かに重大な事態だと捉えています。”ウナギは晴れの日のご馳走”でしたのに、薄利多売という勝手な人間の私欲で、未来を考えずに根こそぎ乱獲した結果がこれです。日本に課せられる責任は重大だと考えます。きちんと休漁の時期を作り、種を残して行くことを考えないと、日本の食文化の未来は暗いのではないでしょうか。
▼仕事のやりがいは?
ーレストランの入り口におりますので、お客様がいらしたときに一番最初にご挨拶できますし、お帰りになる時にも「美味しかったよ」と笑顔を向けていただけます。オーナーであり父のように思っているエリオの「私のお店は食欲を満たすだけの場所じゃない。人が繋がり、心が満たされ、ドラマが生まれる。そんな場所でありたい。」という思いがお客様に伝わっていると感じる瞬間はとても嬉しいです。
▼仕事でどんなことを心がけていますか?
ーお客様が何を求めていらして下さったのかをよく見極め、対価以上のおもてなしをするよう常に心がけています。食は、国籍や宗派を超えてどんな方にも等しく癒しを与えてくれる素晴らしいものだと思います。心からの笑顔は周りに伝染するものだと思いますので、その空間が笑顔で溢れるようこれからも精進して参りたいと思います。