牛丼チェーンや弁当チェーンなど、外食産業から相次いでうなぎ関連商品が販売され始めた。
牛丼チェーン「すき家」を展開する㈱ゼンショーは、5月28日から期間限定で「うな丼」「うな牛」の販売を始める。
余分な油を落とすために焼いてから蒸し上げられたうなぎを使用。特製のタレで付け焼きを3度繰り返すことで、香ばしくふっくらとした食感に仕上げている。価格は「うな丼」(並盛)が740円、うなぎが2枚乗った「特うな丼」が1,120円、うなぎと牛丼の両方が味わえる「うな牛」(並盛)が830円(すべて税込)。

また、弁当チェーンの「オリジン弁当」を運営するオリジン東秀㈱(東京・調布市)は、例年は5月15日から販売を開始していた「うな重」を、今年は半月前倒しして5月1日より販売を始めた。
同社では15年以上前から「うな重」を販売しているが、今年は「お客様の認知度をより高め、夏の土用丑の日の売上をさらに上げるのを目的」(経営戦略部担当者)に、販売日を半月早めた。
鹿児島産と中国産の2種類を用意。「鹿児島産うな重」が1,890円、「中国産うな重」が890円で、昨年と同じ価格で販売する。また、さらにボリュームたっぷりの「2枚のせ」は鹿児島産が3,590円、中国産が1,590円(価格はすべて税込)。いずれもふっくら焼き上げた蒲焼きに甘辛のタレを使用。タレにはうなぎの骨から抽出したダシを使用しており、炊きたてのごはんと絶妙に絡み合うこだわりの一品に仕上げている。

オリジン弁当のチラシに掲載されている「うな重」
さらに、回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営する㈱くらコーポレーション(大阪・堺市)は、5月23日から「7種の魚介だれすしやのうな丼」(580円)と、新商品「7種の魚介だれすしやの特上うな丼」(980円)の販売を開始した(金額は税抜)。
うな丼専用の自家製魚介たれには昨年好評だった「昆布」「かつお」「さば」「うるめいわし」「片口いわし」「ほたて」「ぐち」の7種類の素材を使用。今年はよりまろやかな味になるよう調整を加えて女性でも食べやすく仕上げたほか、付け合わせの山椒には高級品で知られる「ぶどう山椒」を使用。特有の香りと風味がアクセントとなっている。
厳選した肉厚のうなぎをぜいたくに使用し、じっくり焼いたあと、蒸しの工程を加えることで柔らかくかつふっくらと仕上がっている。なお、「特上うな丼」にはうな丼の2倍の量のうなぎを載せている。

5月22日の読売新聞夕刊に大々的に掲載された「すしやのうな丼」の広告