IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト公表から早1週間余り。業界からは「予想したほど大騒ぎにはなっていない」と冷静な声が聞かれる。実際、この時期は4年に1度のワールドカップの開催で、メディアも当然のように放映の枠を広げている。
ただ、それでも2年後のワシントン条約の件も含め、予断を許さない状況に変わりはない。水産庁もウナギ資源保護を急ピッチで進めて、最近では一般紙に“水産庁は資源保護のため養殖量に上限を設ける方向”(※しかし、記事に掲載されている上限値の真偽は不明)との文字が見出しを飾っているほどだ。
一方、活鰻市況について、今週は、先週末の“父の日”以降、天候が比較的に安定していた事でまずまずの荷動きとなっている。注目される新仔相場も大勢は横ばいで推移、対して中国活鰻相場も来週は横ばいの公算が強い。
ただ来週は、宮崎でも新仔がまとまりはじめてくるだけに需給バランスによっては相場にも変化がありそうで注視したい。