日本のシラスウナギ漁は、すでに4月30日で終了している。が、一部産地で放流用の分?など多少時期がずれ行われたものの、完全に終わった。

国内の池入れ総量は、各地集計で修正もみられ、結果的に13トンに僅かに届かぬ結果となった。これは3年連続の不漁で実質16トン少々に終わった前年をも、さらに大きく下回るものとなった。昨年の池入れ平均価格が、後半に国内が追い込んだこともあり224万円強だったが、今シーズンはおそらく260万円(国内各地のシラス池入れ数量、平均価格─詳細は後報)を越えるものと予想される。
地域的に見るとやはり九州と東海三県で明暗を分けたといえる。とくに、これまで東京という大都市の活鰻供給を一手に受けていた愛知三河一色が2トン少々という、かつての三分の一、四分の一に落ち込んでしまった。その一方で絶対量は少ないとはいえ、九州鹿児島県大隅の企業養鰻そして漁協の踏ん張りが光った。宮崎県も力を持つ養鰻業者の頑張りがあり大きな落ち込みを救った感じだ。
中国は、ジャポニカシラス池入れ14000〜15000万尾、約3トン。欧州種アンギラ10〜11トン変わらず。米国産ロストラータ種は福建に2500万尾、約5トン、広東に1500万尾、約3トン。これにフィリピン産ビカーラ種10〜11トンで、これから更に続くようだ。
台湾は、ジャポニカ0.35トン、フィリピン産ビカーラ種約10トン。韓国はジャポニカシラス国内外含めて6.5トン。ジャポニカ国産1尾5000ウォン(100ウォン日本9.17円、5000尾換算229万2500円)、北米産ロストラータ種kg当たり5560ドル(一ドル日本100.8円、56万448円)。