アユ釣り解禁から既に1ヶ月。アユ商戦真っただ中のこの時期、デパートやスーパーではどのようなアユの売り方をしているのか、近隣店舗数軒の売り場を覗いてみた。
池袋の東武は和歌山県産が3尾980円で販売され、大きいのが特徴。対して日本橋三越では同じ和歌山県産が2尾780円とやや高めで売られている。一方、日本橋髙島屋は岐阜県産で、1尾580円、2尾980円とさらに高い価格で販売されていた。
スーパーではイオン葛西店で愛知県産が1尾200円、2尾398円となっている。各店価格の違いはあるものの、売り方自体には特に工夫はみられなかった。
別のスーパーでも閉店間際に値引きシールが貼られるところをみると、やはり売れていないようだ。もっと消費者に買ってもらうために各店とももう一工夫すべきだろう。
▼築地市場では最近、1日の入荷量が平均500〜600ケースほどと昨年同時期と比べて多少増えてはいるものの、荷動きは今ひとつで相場も1,200〜1,000円/kgと安値安定となっている。仲卸筋も「少しは流れるようになったが、料理屋さんでも3尾とか5尾単位で買っていく程度だよ」と、複雑な表情を浮かべるように、アユ商戦が盛り上がってくれることを期待したい(写真は上から西武デパートの「しょうが風味の鮎ごはん」のレシピ、同じく西武デパートの中元「あゆの店きむら」のあゆの塩焼きセット、西友の鮮魚コーナーのアユ)。


