<うなぎの話>
丑の日まで残すところ3週間余りとなった。九州地区の荷物が今月中旬より、一転、タイトになった事 で流通はドタバタ劇を繰り広げ、かつ、それをきっかけにオーダーの増えた中国はやりたい放題と なっている。
すでに中国活鰻相場は週毎の値上げを繰り返し、来週も200~300円/kgの上げ幅で4P4850 円、5P5550円台(商社出し値)と一方的な展開だが、さすがにオーダーも目に見えて減っているようだ。対 して国産相場は、中国相場に引っ張られる形で値上がる話も浮上、土用丑を間近にした相場高騰劇 に混乱は不可避だ。
気になる新仔は愛知三河を中心に三重でも池揚げが進み、そして26日には宮崎 でも一番仔が取り上げられているものの、全体的に“シラス池入れ時期の遅さ”“池入れ量の少なさ” から、水準は昨年の半分ほどと見られる。「8月のお盆でさえも“満足な供給は期待出来ないのではな いか?“」(関係筋)とする声もあり、相場と共に供給面も気になるところだ。
<6月28日付FAXサービス[823号]より>